感想ノート

観劇の感想など。一部ネタバレしてます。

応援しているあなたへ

1年目はいないことに泣いてばかりいた。

2年目はいないことに憎たらしささえ感じた。

3年目はいないことに慣れてしまった。

 

事務所を辞めた推しが帰ってこない。どこで何をしてるのかもわからない。引退したかったかどうかもわからない。何もわからない。わかっているのは「自分の大好きなD2なら夢を追い続け、みなさんにいい景色を見せてくれると思います」という言葉を残されたというだけだ。でも、そのD2も今はD2ではなくなってしまった。私と推しの愛した16人のD2は、もうどこにもない。最初の2年は誰のファンかと問われれば、彼だと答えていたけど、今は違う人の名前を答えている。私は変わらず同じジャンルで活動をしているけれど、彼のことを知らない人が増えてきたからだ。私だけは変わらずいつまでも待てると思っていたのに、自信がない。私はどんどん歳をとっていくのに、記憶の中の推しが歳をとらない。怖い。どんどん過去の人になっていく。そして、彼との思い出がだんだん綺麗になってきてしまって、いい思い出だけ思い出すようになった。まるで本当に過去の人みたいだ。そんなの嫌だ。なにがファン思いで優しい人だ。なにがプロ意識があるだ。ファンサちっともよくなかったもん。なにが役者だからハイタッチしないだ。ハイタッチって歌を歌ってるんだから、ハイタッチしてくれればいいのに。ケチ。夏場は毎年体調崩すなら、ちゃんと食事をとってほしい。年数を重なるほどブログもめったに更新してくれなくなったし、こっちは有料サイトにお金払ってるのに少しもコンテンツを更新してくれない。イベントでトークしてても少しもマイク使ってくれないし、使っても自分の話はしてくれないし。いつも人のことばかりで自分のことは後回しなんだから。歌は歌えないし、踊りは踊れない。私は関東人で笑いのツボが違うからボケもツッコミもピンとこない。服も好みじゃないのに、だんだん何着ても可愛くなってくるし。髪型ももっと落ち着いてほしかったのに、銀髪が1番好きになってしまった。全然いいところなんてない。ないんだから。とおるくんなんて、役者にしてはまだまだなんだから。だから、他の道に進んでいくなんて許さないんだから。

だって、世界で1番好きだ。好きなんだ。とおるくんじゃなきゃ嫌だ。ずっと追いかけていたい。ハイタッチなんかしなくていい。ブログなんて更新しなくていい。ただ役者を続けてくれていればいいよ。できることなら、同じ表情と同じ服の写真でいいから、ブロマイドはたくさん買わせてほしい。読んでくれなくたっていいから、長い手紙を書きたい。握手会で同じ目線で笑ってほしい。他の誰かじゃなくて、とおるくんのファンがいい。いちばん後ろの席だって、いちばん端っこの席だっていい。舞台の上にいるとおるくんが観たい。好き「だった」に、ファン「だった」にさせないでほしい。

 

 

 とおるくん、28歳のお誕生日おめでとうございます。今でもあなたは役者ですか。待っていてもいいですか。どうか、いつまでも、役者「上鶴徹」のファンでいさせてください。私の夢は、まだあなたと共にあるんです。