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感想ノート

観劇の感想など。一部ネタバレしてます。

RENT

シアタークリエで「RENT」観劇しました。
お目当てはもちろん平間壮一くん(壮ちゃん)である。
元々、彼のことはとても好きで、どこが好きかというと、いちばんは醸し出す雰囲気だろうか。可愛らしくかっこよく、そしてミステリアス。そんな彼がエンジェルを演ると聞いて、とても楽しみにしていたのだ。

とはいえ、私はRENTという作品は今回が初見である。なので、エンジェルも壮ちゃんが初めてのエンジェルだ。つまりよく知らない。
エンジェルはその名の通り天使のような人だよと元々RENTが大好きな人に聞いていたが、観たら結構印象が変わった。壮ちゃん演じるエンジェルは決して聖人ではないように見えたのだ。でも、誰より人に対して愛情深く見えた。この世界は汚れていて、生きにくいとわかっているから、彼の綺麗な言葉や優しさは、偽善じゃなくて、人の心に届くんだなぁって。
ビジュアル面(お衣装)では女装も可愛かったし、青いダウンのお衣装も幼く見えて素敵だったけど、パジャマ姿が印象的だった。ふらふらしながら下着姿になって、コリンズにパジャマに着替えさせてもらう場面が、もうなんとも言えず儚くてうつくしかった。着替えを手伝うって心許し合わないとできないはず。着飾ったものをすべて脱ぎ捨てる姿から、コリンズとエンジェルがどれだけ深い部分でつながりあってるかわかって、とてもうつくしい。そのあと、終わりが近いことを勘付いてるふたりが確かめ合うように抱き合うのがとてもせつない。
この場面はロジャーとミミがラブソングを歌っている脇で、あんまりスポットライトも当たってないところで繰り広げられてるんだけど、うつくしすぎて、せつなすぎて、あちらこちらから聞こえてくるすすり泣きは、きっとエンジェルとコリンズに対してなんじゃないかなって思った。もちろん、私も号泣だった。
あと、彼が出ると観客の雰囲気が変わるのを感じた。みんながエンジェルの登場を待ちわびていたように感じて、身震いしました。
壮ちゃんが化けたなぁとレディベス以後本当に感じていたんだけど、また一皮向けた感じ。次は地球ゴージャスなんだけど、本音はもっと外部で観たいかな。

ほかのキャストで心に残ってるのは、まずソニンちゃん。RENTの登場人物って、正直私には、正直何に悩んでるのか、何にもがいているのかよくわかんないんだけど(これは日本とアメリカの文化の違いとかもあるんだと思う)、それでもソニンちゃんの苛立ちや焦燥感はすんなり心に入ってきた。共感さえ覚えた。ジョアンヌとこれが私なのよ!わかって!と歌いまくるところが好きだ。すごく気持ちわかるんだもん。

あと、村井くんはいつも期待を裏切らず、しかもさらに上を来てくれるんだけど、今回のマークも本当にそれでした。なんというか、何を演じてもぴったりだなぁって思って帰るんだよね。すごいよなぁ。

そんなわけで圧倒されまくりの3時間で、歌もとてもいいし、とても楽しめました!が、それと同時に多分これはRENTファンのためのRENTなのではと感じた。元々、すごくファンの人の呼称があるような作品なのは知ってて、客層もリピーターが多いだろうとは思っていたんだけど、実際観てみて置いてかれることがしばしばだった。今、観劇を終えて、いろんなサイトとかで話やバックボーン、キャラクターについて調べてて、なるほどね〜。あのシーンはこうだったのね〜。と思うんだけど、それってどうなんだろう?いろんな芝居で思うけど、もう少し初見の人にも優しくお願いします。
そのほかの感じる違和感は、多分文化の違い。そこを埋めてくれるとわかりやすいけど、そうするとパワーが足らなくなっちゃうかもしれないし、このままでいいのかな、なんて思ったり。

なにはともあれ、すごく刺激的な舞台で圧倒されました。また上演されるときは、ぜひとも観劇したいです。とりあえず、借りた映画版のCDをウォークマンに落として聴きます。

と、ここまで観た日(10/8)に書いて、止まっていたのですが、じわじわとハマっている。しょっちゅう曲聴いてる。日本語版も出ればいいのに。RENTファンの皆さんもこうやってハマっていったのだろうか…。
特にテーマ曲(だと認識している)のSeasons Of Love が好きです、やっぱり。歌詞もすごい心に刺さるものがある。


Five hundred twenty five thousand six hundred minutes
52万5600のこのときを
Five hundred twenty five thousand six hundred minutes
どう数える一年を

夜明け、夕暮れ、真夜中、
コーヒーの数、
笑いや、争いの数で


とても辛いことがあった日、これを聴きながら電車に乗って泣いてしまった。本当にさ 、どう数えよう。何で数えられるんだろうって真剣に考えた。数えるものによって1年の印象がぐるっと変わるんだろうな。
今年はなんだか駆け抜けるように終わりそうで、もったいない。あんまり観劇もできなかった。マッサージの数のほうが、たぶん多かった。来年はチケットの数で数えたいな。できれば、推しのチケットの数で。早く帰ってきてくれ。

実はこの歌の詞は、愛で数えてみようと続く。最初聴いたときは、愛かよ!となり、数えられるか!と思った。でも、チケットも愛だし、遠征の数も愛だなぁと思い始めた。そうなってくると、一番くじを引いた回数も愛だし、アニ◯イトのポイントの数も愛かもしれない。私が、大切にしているものや好きなものは、みんな愛だと思うことにしよう。そう考えるとこの1年も愛に溢れていたように思える。そして、ちょっと気が早いけど、来年もたくさんの愛に溢れますように。