ミュージカル ロミオ&ジュリエット
割とかなり前になるのだけど、アミューズ様がBLACK&WHITEという最高にありがたい舞台をやってくださったことがある。たっくんが黒い天使のクロで、通が白い悪魔のシロで、その時代では共に生きることができず、現世でシロクロはドリタクとして出会い直せたという話で、ドリタクがドリタクしてるだけで既に最高だったのだけど、そこで、私は平間壮ちゃんに出会った。その前から壮ちゃんのことは知っていたのだけれど、その日からアミュメンの中でいちばんの優先順位を持って追いかけるようになったのがそのときだった。
ただ、壮ちゃんという人は役者というより、ダンサーとしての側面がとても強くて、ハンサムとかで聞く限り、歌に難ありというわけでもないし、いつかミュージカルに出てほしいな、なんて思っていた。アミューズではいつもはるたけりゅうくん、ドリタクに続く6番手くらいだったけど、ミスティックトパーズ(これもアミューズ舞台)あたりから、なんとなく風向きが変わってきて、アルカードからは完全に追い風になったと思う。そして、ミュージカルに出てる子との共演もよかったのか、役者というものに魅力を感じてくれたのか、ミュージカルのオーディションを受けてくれた。そこで射止めたのがレディベスの舞台。彼がレディベスに出た時は最高に嬉しくて。そのあとオーシャンズの大阪公演に呼ばれて。この流れで、RENTのエンジェルとか、ロミジュリのマーキューシオとか、絶対に壮ちゃんにぴったりだからいつか…と思ってたらこんなに早くどちらも見れることになるとは思わなかった。ファン冥利につきすぎて、こんなに夢が叶ってばかりで、私はいいのだろうか。なんと、今年はマーキューシオもエンジェルも観れるのだ。
というわけで、前置きが長かったのですが、念願の平間壮一マーキューシオを見に、ロミオ&ジュリエットを観劇してきました。
若返りを図りまくっているキャストや一新した衣装について始まる前からいろいろ言われていて、私も一抹の不安を隠せずにいたんだけど、いざ行ってみたら、若返りは本当に成功だったと思う。今まではやっぱり育様や昆ちゃん、理央さんやしろたんなどなど、相応の実力者が出ていることが多くて、それはそれでよかったんだけど、今回私が見た大野ロミオと生田ジュリエットは初々しくて危うくて、そこがとても魅力的だった。そもそも大人になってしまった私のような者は、ロミオとジュリエットのたった一晩の情熱的な恋とか、ティボルトとマーキューシオの憎しみとか話の主軸になっているところにイマイチ共感することができてこなかったんだけど、今回は若いコンビの一生懸命さとか壮ちゃんと大ちゃんの狂気とか、共感するとかそういうのじゃなくて、とにかく演じる側から放出される感情にあてられていく感覚に陥った。本当にひばりのシーンであんなに泣いたことはこれまでなかったし、ティボルトとマーキューシオが戦いあう場面で怖いと思ったのは、初めてだった。ほんと、すごかった。
ベンウォーリオは馬場さんを選んだんだけど、まあ馬場さんだった。あの中でいつもの馬場さんらしさを貫けるのは、彼のすごいところかも。矢崎回も観たかったんだけど、見れずじまい。ただ矢崎くんはとても正統派のかっこよさもある俳優さんなので、次はロミオを演じる機会があるといいな。
劇場に対してはこれいつも言ってるんだけど、ACTシアターはロビー狭すぎる。トイレも少ない。現代的な建物だし、小池先生の作る東宝のロミジュリのイメージにはぴったりな気もするけど、やっぱり物販列すごいことになるし、トイレ急かされたりすると、すっかり頭が現実に戻ってしまうので、ちょっとそこが気になる。でも、ワインがしっかりグラスで飲めるのはいいところで(トイレが混むからか、案外喫茶スペースは混まないときがある)、幕間はワインを飲みながら、わんわん泣いた。1幕はまだ何も終わっていないのだけれど、壮ちゃんの頑張りが嬉しかったのか、シルビアさんの乳母のソロが感動したからなのか、最後のエメがよかったのかわからないのだけれど、なんだか心が揺さぶられていて、なかなか落ち着かなかったのだ。それはやっぱりいい意味で完成されてないものだったからこそ、いろんな役のいろんな感情にぶつかることができたからなのかなと思う。ついつい、何度も観ている作品って、この役を演じる理想の役者がいたりして、その人じゃなかったり、その人に雰囲気が似てないと、イメージと違うとか言って観る前から批判してしまったりするんだけど、本当に観てみないとわからないものだなぁと改めて思った。
おとめ妖怪ざくろ
おとめ妖怪ざくろを観劇した。
公演が始まる前からDVDを予約しないとイベントに参加できないとか、公式が定価以下を出しちゃったりとか、なんとなく納得しかねることがたくさんあって、でも作品を観ないところで良し悪しを判断したくないとも思って、公演前々日にチケットを譲ってもらった。
結論からいうと、面白かった。原作を知らないので、ここが改変されてるとか、本当はこういうキャラなのにとか、そういう気持ちにならないのもあるかもしれないけれど、長い作品を2時間でよくまとめたなと思えるくらいには、ストーリーがわかりやすく、展開にもついていきやすかった。3人のカップルが想い合うのも自然な流れで観ることができたから、話が多少急に進んでも唐突に感じることもなかったし、その中でコバケンさんの存在がいいスパイスになっていて、ただの2.5次元でなく、小劇場系の芝居を観てるような感覚になったりもした。
主演の遊馬くんも私はなかなかよかったと思う。まず、背が高くてスタイルがいいというのは、それだけで魅力的だった。発声はまだまだ経験不足かなと思う場面が何度かあったけど、それと同じくらい良い声だと感じることもあって、いまおそらくアニメの声優さんに似せようと無理して作ってる声色が自然になったら、もっといいんじゃないかなと思った。ただ、初主演と銘打たれて、集客のプレッシャーや批判を一身に受けてるのにもかかわらず、どう考えても総角は主役ではなかったので、少し可哀想に思った。総角役が主演と言うのなら、多少改変したとしても彼視点で脚本を描いてあげないと箔がつかないのではないかな。実際どう贔屓目に見たって、主役はざくろだったし、ざくろが主役じゃないとおかしい脚本だったわけなんだけど、彼は座長として頑張らなくてはいけなくて、というところに、なんとなくアンバランスさを感じた。なんせ、座長という大役に対しての必死感がすごかったので、そこまでプレッシャーかかってるのに、ストーリー上主役じゃないというのは、なんとも損な役回りだったかも。
あと、彼はお見送りのとき、誰よりもニコニコしていて、誰よりもありがとうございますって言い続けていて、褒められれば嬉しいという気持ちを表情でも言葉でも表していたのが、印象的だった。終演後のお見送りって、要はチケットが売れないからやるんだろうけど、それでもあんなに一生懸命お見送られて嫌な気持ちになる人はいないんじゃないかと思うくらい頑張っていた。私なんて、いざとなるとかっこよかったですくらいしか言ってあげられないんだけど、そんな単純な褒め言葉しか送れなくても、ありがとう、嬉しいですと丁寧に返してくれて、好感度上がった。媚びてると言われることもあると思うけど、自分のファン以外の客に、自分のファンになってもらおうと媚びることは、なかなかに努力が必要なんじゃないかと思うし、純粋に頑張ってるなと思った。
ざくろ役の野田和佳子さんがまた華があって、まさにヒロインだった。歌もうまいし(でも少し歌いにくそうな曲すぎた気がする)、申し分なかった。ざくろのときも勿論可愛いんだけど、特に突羽根のビジュアルのときは息をのむ美しさだった。作中でも天女と評されていたけど、まさに天女のように綺麗だったし、途中までざくろの子と同一人物に見えなかった。
あと、個人的には薄蛍ちゃんがすごく可愛くて、演技も繊細でいいなって思った。普段はアイドルとは全然思えないくらいお上手だったので、是非他の舞台でも観てみたいなと思った。
他の出演者の方々は若い女の子が多かったんだけど、総じてお上手だったのと、安里くんが私の持ってるイメージとは全然違っていて、びっくりしたし、かっこよかった。演じ方によっては共感してもらえなそうな役だったけど、情けないところも、まとめて好きになれるようなキャラクターになっていて、うまい子なんだなと思った。
だけど、こんな前向きな感想が書けるのは、多分私が定価以下で譲られたチケットで観ているからなんだと思う。最近どこもチケット代が上がる一方だけど、8000円のチケット代というのはかなり高いという認識が制作側にはあるのだろうか。ファンはどんなものでもいくらでもお金を使ってくれると思っているのだろうか。正直面白かったし、特に芝居に大きく不満があるわけではない。だけど、8000円の芝居かどうかと言われれば、セット、キャスト、劇場、制作、いろんなものを総合してみると、その値段のものだったとは思えなかった。私はせいぜい5000円くらいかなと思った。いくらならチケット代出せるかなんて、人それぞれの感覚にも寄るとは思うけど、実際公式が値下げチケットやリピーターチケットとして販売したチケットの金額が5000円だったから、おそらく一般的にはこれくらいの金額が出せるギリギリのところなんじゃないかと思った。そして、リピーターチケットで3000円も値下げするのを、私は初めて見たんだけど、こんな大幅にあっさり下げるくらいだから、制作側も元々5000円くらいの価格設定でいいと思ってたんじゃないかと思う。それでも強気の価格設定にしたということは、まぁ、出演者の固定ファンがこれくらい出すと踏んでいたんだろうな。相場より高くても、どうせ買うんだろと。
イープラス先行予約特典、出演者オリジナル特典付き最速先行予約特典、S席特典。この舞台では推しの写っている特典を制覇するためには、それだけで3公演分チケットを買わないといけない。その上、DVD発売イベントに参加するためには舞台を観る前に6800円+税のDVDを予約しないといけない。さらに物販もあって、すっかりおなじみのブラインドパッケージものも何種類かあって、最後の最後、初日にはなんか10000円のA2写真を売っていた。推しの為に惜しみなくお金を使うのがファンなのではという定義に対して、ある程度共感する私でさえ、このレベルでの出費が続いたらと思うとゾッとしてしまった。推しも退社前はホストちゃんくらいしかこういうのなくて、そのあとはネルケの大きめの2.5次元と東宝ばっかり観ていたから、本当に衝撃的だった…。いま、推しのために小さめの2.5次元の舞台に全通して物販コンプリートするのこんなに大変なの…?これに加えて、写真集とかよくわからんDVDとか、トレーディングカードとか、そういうものの販売も流行ってるけど、それ全部追うのって本当に大変だと思う。若手俳優の引退が相次いだ頃、いつまでも推しがいると思うなといった論調が多かったけど、逆にいつまでもファンがいると思うなと思ってしまった。平日も駆けつけるし、高くてもチケット買ってくれるし、同じもの何個も買ってくれるから、誤解を生んでるのかもしれないけど、ファンは大抵ただのOLだし、そんな生活に余裕があるわけでもないよ。どうか、いい関係を築かせていただきたい…。なんか、勝手に今後の自分の若手俳優オタ人生に不安を感じてしまったのでした。
2016年振り返り
1月
月組『舞音-MANON-』/『GOLDEN JAZZ』
マノンのほうはなんとも…期待度が高かったから…という感じ…。ゴールデンジャズは楽しかった。
2月
地球ゴージャス『The love bugs』
壮ちゃんを事務所がフィーチャーしてくれて、ありがとう公演。まさかのバッドエンドだったので、なんとも言えない気持ちに…。地球ゴージャスは明るく楽しいほうが好き…。あと個人的にまだ女蘭寿さんに慣れず、なんかさみしかった。でも、蘭寿さんには蘭寿さんの人生があるからって自分に言い聞かせてたら、蘭寿さん結婚しちゃった。
チープな悪役もだいもんがやるとかっこよくなる不思議。女の嫌いな女を嫌味なく演じられる咲妃嬢は本当にすごいと思った。宝塚ファンじゃない層もたくさん観に来ていたと聞きます。雪組ってすごい。そういえば月城かなと、月に来るんだな…たのしみ…。
3月
ピューロランド『ちっちゃな英雄』
まおくんがそろそろ卒業だったので、また行きました。まおくんのジョージは、殿堂入りだよ。芝居もダンスも、ファンサも全てにおいて非の打ち所がなかった。マイメロちゃんをエスコートするところなどは、まおくんはサンリオのキャラクターなんだ…と妙な感動を覚える。写真買ってもサンリオのポイントつくのすごい。
宙組『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜/HOT EYES!!』×2
芝居もなかなかによかったし、ショーに関しては、最高だった…。みりおんはまたラブラブのヒロインとは言い難かったけど、大変に可愛らしかったのでよい。まぁさまの長髪と赤いお衣装最強。まかうらビジュアル最高。ショーは、まぁさまのホットアイズはもちろんのこと、すっしーさんの男の色気にメロメロに…。いつでも思い出せるよう、CDを購入。
『暁のヨナ』×4
なんやかんや文句も言いましたけど、今となってはジェハさん最高という思い出だけが強く残っている。あとツンデレ演じる松下優也くんは天下一品だったなぁ。続編ないのかなぁ。なんとなく、ネルケじゃないほうのふしぎ遊戯みたいに続くのかと思ってたんだけどなぁ。ヨナちゃんお嫁にいっちゃったしなぁ。またみたいなぁ。
4月
『1789 - バスティーユの恋人たち -』
かーねね最高。りかさんも素敵だった。満足満足。
月組のときも思ったけど、ロナンとオランプちゃんがなぜ恋に落ちるかわからないし、特に共感もしないんだけど、曲がいいのでそういうところが帳消しになるミュージカル。帝劇版のオリジナル曲が特によかった。朝まで語ろう〜肩を組み〜の歌は、和樹さんと大ちゃんとゆんが帝国劇場のセンターで3人で歌っている姿も相まり、なんだか泣けてしまった。世界を我が手には、歌詞がなんともな…。私自身ソニンちゃんのソロ楽しみだったし、史実なのはわかるんだけど、現代の女性の感覚には合わないかも。逆に最後の悲しみの報いのシャルロットちゃんのソロは考えるより先に体が反応して泣けてしまうくらい、共感性がある。「悲しみの報いとして、人は夢を見る権利を持つ」なんて言葉に共感するほど大きな人間じゃないのに不思議。
あと、ダントンと結婚したい人続出してたけど、私もダントンと結婚したいと思った。ダントン沼。なお、CDはかーねねてぺさやどちらも購入。
『ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! 頂きの景色』×3
初演の時も思ったけど、傷ついたひとりぼっちの王様が、烏野をトラウマから救う物語なんだなぁと思った。日向には空中で戦える武器を与え、スガさんが再びトスを上げられるように導き、旭さんにスパイクが決まる快感を呼び覚ました。そして、飛べない烏たちが全国を目指せるという、希望を生み出したんだと思った。
2.5次元ってたまに作り手と解釈違いを起こすことあるんだけど、ハイステはぴたりとハマれたなぁ。
朗読劇『私の頭の中の消しゴム』
こんなに毎年上演されてる作品を初めて観に行った。枯れるくらい泣きっぱなしだった。話的には何度も見るのはキツイし、特に共感しどころがあるわけじゃないんだけど、それでも本当に泣ける。私は壮ちゃん目当てだったんだけど、これ本当相手が和音美桜さんで本当よかったなーと思った。ちょっとアイドルちゃんだったら嫌だったかも。個人の感覚的な問題です。
5月
『1789 - バスティーユの恋人たち -』
さやンプ、花マリーも最高に可愛かった。
『ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! 頂きの景色』×1、ライブビューイング
影山が好きなので、本当影山のことばっかりになるんですけど、個人的に影山にとって北一でのラストゲームがトラウマのように表現されてるのが、解釈として合っててなんか安心した。初演よりさらに傷ついたことが表現されてた気がしたんだけど、それって本当にきちんと影山というキャラクターの生き様を作り手が考えてくれてる気がして嬉しかった。
『ハイステ初演のDVDイベント』
昼の回だったので、たつなりくん眠そうだった(笑)
6月
『ラディアント・ベイビー~キース・へリングの生涯~』
私の中の2016年MVP。CD化希望。音楽がとにかくよかった。最後の曲、壮ちゃんと知念さんが歌い始めるやつだったかな?何度聞いても涙が止まらなくなる。全編通して、演者の勢いに当てられちゃう感じ。考えるな感じろ的な舞台。
『ランチタイム終わりました。DVD発売イベント』
最前列で緊張してたら終わってた。これも昼の回に行ったので、眠そうだった。
『歌劇「明治東京恋伽」』
脚本がかなりよかったので、予想外によかった作品。歌劇と名乗ってしまってるから、歌のうまさという評価もしないといけないのが辛い。ミュージカルとしては20点。乙女ゲーの舞台としては90点。という感じ。
脚本がきちんとまとまってるので、原作知らない人が置いてけぼりにされるわけでもないし、見せたいコンビというのが明確だから萌えやすい。祥平くんとあらやんはさすがというところで、特にあらやんはキャラクターを演じながらも自分のファンが何をしたら喜ぶかというバランスが絶妙。遊馬くんは私は中々よかったと思う。スタイルがいいから立っているだけで目を引くし。歌はこれからミュージカルも出たいなら頑張ろうという感じだけれども、確かに飛ばなくてもよかったけども、酷評するほどではなかったかな。甘やかしてるかな。
昔の2.5次元に比べれば、相当出来はいいけど、その分値段も上がってるので、そういうところを加味すると、文句を言う人がいるのもわかるかなぁ。5000円くらいだったら、ね。
7月
『舞台「戦国無双」四国遠征の章』
脚本にまとまりがなさすぎて、石田三成主演のつもりの人には、もやもやが残った気がする。初演もそうだったよね。主役不在になりがちの演出はどうも苦手。でも演者の出来がいいから、結局DVDは買っていた…。植ちゃんが石田三成演ってくれてうれしかったんだもん。あと、荒牧くんがなんであんなに引っ張りだこなのかよくわかった。私の大好きな大殿を猪野くんが素敵にやってくれてうれしかった。続いて欲しいけど、作品の方向性は考えてほしい、そんな作品…。
『舞台「K -Lost Small World-」』東京×1、京都×1
Kは人生。
美咲と猿ちゃんに出会わせてくれた植ちゃんと安西に感謝である。言葉にしないと人には伝わらないんだけど、言葉にするのが難しいくらいに心を掴まれた作品。あまりにも魂に響き、急遽、京都にまで行ってしまった。
Kを語るとしたら、こんな片手間では語りたくないので、また後日語りたい。
ちぎみゆってすごいなぁと思った。なんかなにやってもピッタリだし、くっつかない話でもきっちりトップコンビらしいというか。
そして、あんりちゃんが勝気で最高に可愛かった。
『ライブスペクタクル 「NARUTO」』
再演。正直、長編をまとめているから、ほしいところがなかったりするんだけど、それでもよくまとめたという賞賛のほうが強いので、許しちゃう、みたいな作品。周りの人はみんなカブトが出るタイミングでオペグラあげてた。私もあげてた。
みりおんにシシィがまわってきて、本当によかった。本当に本当によかった。やっぱりみりおんは最高の歌声だと思う。まぁさまのトートは、今まで見た中で恋に落ちるトートというものを納得させてくれるものだった。まかぜのフランツはかっこよすぎるので、私ならわかったかい?って聞かれたら、わかったわ!!!と返してしまうと思う。うらら嬢のマダムヴォルフのコレクションは永遠にリピートしたいし、私のまどかちゃんは最高に可愛いルドルフだった…。そしてなにより、私の大好きな小柳先生の演出…!小柳先生に間違いなしとまた強く思ったのであった…。
8月
『ROCK MUSICAL BLEACH ~もうひとつの地上~ 』
遊馬くんをきちんと観ようと思って、行ってみました。
なんせ巻数も多い上に、キャラも多いので、全キャラ名シーンまとめみたいになってしまっていて、原作を知らない人はよくわからなくなってしまわないのかな?と思った。NARUTOを見たあとだから、尚更ピックアップするキャラクターを選べばいいのにという気持ちに。あとミュージカルと言ってるけど、歌が歌える人は少なかったかな…。
遊馬くんの出来自体はよかったと思う。カーテンコールでも気を抜かず、ギン乱をやろうとする姿勢に好評価。歌もめいこいよりは歌いやすそうだった。頑張れ、遊馬くん!!君ならできる!!それと、猪野くんが、ハイステとも戦国無双とも全然違う声と表情で、すごいなーと思った。一番目を引きました。
あと、オープニングでキャラ紹介をきちんとしてほしかったかなー。
『ライブスペクタクル NARUTO』
カブト定点カメラと化してました。前作と合わせるとすごい回数見てるから、たまにはこういう見方をしてもいいよね!
月組『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』/『Forever LOVE‼︎』
真咲さんのサヨナラ公演…しくしく。
退団公演のオリジナルは微妙なものが多いのだけれど、信長はなかなか真咲さんのサヨナラ公演としてはいい感じだった気がする。史実めちゃくちゃだけど。当て書きなんだろうなぁと思うと、帰蝶が信長を守るために薙刀振るったり、2人で野駆けした日々を懐かしんだり、信長が帰蝶を切り捨てても先に進んで、2人が一緒に生きる未来がなかったりというストーリーがすごく切ない。カチャが光秀で、みやちゃんが秀吉なのも、月組の今後を表していたのかもしれないな…。ねねがわかばちゃんだったのは、みやわかばワンチャンある…?
9月
月組『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』/『Forever LOVE‼︎』
フォーエバーラブ!!!!!!!!
でも、今なお、まさちゃぴのデュエダンなかったことを許せない私…。
10月
家族全員で観劇し、全員がまぁさまに落ちてた。
「一度私の目で見てくれたなら、お互いの誤解も解けるでしょう」と繰り返しシシィとフランツは歌うけど、それができないのが人間なんだよなぁ。でも最後トートとなら一緒になれるのは、トートはシシィの分身だったんじゃないのかなと思ったり思わなかったり。シシィとフランツ、美咲と猿ちゃんみたいだよね。(唐突にKの話をする。)でも、美咲と猿ちゃんは、寄り添える。
『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』
何が何だかよくわからず、突っ込みどころも多く、A型だったばかりに、壮ちゃんが簡単に殺されてたけど、溢れ出るちえさんのオーラと溢れ出る大ちゃんの壮大感で、なんとなく納得してしまうという作品。序盤はちょっとだれたかな。でも、スタオペをするのには異論がないのは、やっぱりちえさんがすごいんだと思う。あと、大ちゃんに東宝俳優の風格があって嬉しかった。
『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」烏野、復活!』
全然前作とは毛色違う舞台で、ウォーリーさんの引き出しの多さを感じた。観てくれたハイキューファン以外のひとも良質なエンターテイメントと言ってくれてた。それでもきちんとこの作品は芝居だと言えるのは、原作の中のたくさんの言葉の中から、中屋敷さんの選ぶ言葉が、中屋敷さんのアレンジする言葉が、とても素敵だからなんだと思う。中でも影山が及川に対して抱いている感情のセリフは、中屋敷さんのオリジナルだと思うんだけど、私はすごくよかったと思っている。
今回も影山が凸凹のチームを繋いでいること、トラウマからチームメイトを救っていることが、とてもフィーチャーされていたけど、次はついに影山のトラウマ回ですね…。
11月
『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」烏野、復活!』東京×1、岩手×1
影山以外で目を引いたのは、二口演じる木村敦くんで、いや〜この子こんなにやれる子とは知らなかった…。真面目なシーンとふざけるところのバランスも絶妙だし、踊れるし、セリフも聞きやすいし。気になってブログみたら、ブログもすごく誠実だし。あっちゃんのいろんな仕事見てみたいなぁと思わされました。最後の後悔しているシーンなんて圧倒的すぎた。
ピューロランド『ちっちゃな英雄』
キャストを若返りを図ったので、ファンも若返っていた(笑)
12月
『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」烏野、復活!』東京凱旋×1、ライビュ×1
よく見ましたね。でも何度見てもいいんだ、この作品…。私なんてもう、頑張って何かを目指すことってあんまりなくて、心おだやかに生活したいって感じなんだけど、それでもやっぱり胸が熱くなる。
影山が日向に「そこが世界の舞台でもお前は一緒に来るんだな」という場面があるんだけど、決してベタベタした馴れ合った友人でもなく、家族でもない、でもこの先も同じ未来に2人はいるって、なんかすごいなと思った。月並みだけどすごい。「俺がいればお前は最強だ」というのは、お互いに言えることで、そしてそれが真実なのがすごい。
『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 Documentary of "頂 の景色" DVDイベント』×2
ふつーに楽しかった。会場遠かったけど。
ひとつお願いするとしたら、お姉さんは客席降りされてもとっさにハイタッチする文化がないので、ハイタッチしていいときはハイタッチするって教えて欲しい…。
『木村達成 ファンクラブイベント』
いつもの、可愛いウチの子がニコニコ喋ってるのをニコニコして観ている最高のイベント。
『ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズン 青学vs六角 』
テニミュサイコーセイヤー。
普通に完成度もそこそこだったし、チケット代もお手頃だし、満足度が高い、いいもの。それがテニミュである。
新しいリョーマくんも可愛かった。曲も新旧織り混ざってて楽しい。六角の新曲でおお〜〜っとなったかと思えば、ROAD歌ってくれたり、いつの時代のテニスっ子も平等に楽しめる。個人的にはお見送りが少しめんどくさいんだけど、それでも見てくれてありがとうございますって直接言われると、こちらこそ!!!っていう思いが膨らんでおだやかな気持ちになるから、あってもいい。さすがに、そろそろキャストさんの名前とか覚えられなくなってきているけれど、それはキャストさんが舞台の上でキャラクターとしてきちんとしている証なんじゃないかなとも思う。うんうん、テニミュはいいなぁ。
これでやっと全部書けたはず!!2017年も楽しもう!!!
また、いつか。
もう2年も経つのだけど、普通に名前をだしてもいいのだろうか。私は上鶴徹さんのファンである。普段は現在一般人として暮らしてるであろう彼を慮って、大っぴらに名前を出すことを控えているけど、なんだか、どうしてもいま、私は上鶴くんのことが好きだと声を大にして叫びたいので、上鶴くんの話だと宣言して、話したいと思う。
きっと知ってる人も多いかと思うが、上鶴くんは2年前の12/1に事務所を退社すると公式ブログで発表し、そのブログと事務所の公式サイトでのコメント以外には、特別ファンへ向けてのメッセージなんてものは出さず、さらりと姿を消した。引退かどうかの明言もなかった。(そのときは大人の事情で出せないのだろうと思っていたが、その後辞めていく子たちがファンへの思いをいろんな術で伝えているので、根に持っている。)
その発表を私は会社のお昼休みに見て、何がなんだかわからなくなって、とにかく涙が止まらないまま仕事をしたけど、全然仕事にならなかったので、早退してそのまま表参道のWESHOPへ12月のブロマイドと来年のカレンダーを買いに行った。
カレンダーは、念願のソロカレンダーだった。ソロカレンダーといっても、大判ブロマイドのようなもので、事務所のメンバーみんなそれぞれ出すのだけれど、個人のカレンダーが出るって聞いたとき、なんだかとても嬉しくて、そのときは来年も楽しい1年になりそうだなんて思って浮かれていた気がする。
泣きながらやっとのことでたどり着いたWESHOPは、今日メンバーが1人辞める発表があったなんて思えないくらい、いつも通りで、さっきの残酷な発表は夢なんじゃないかと思った。お会計を終えたあと、いつもは無愛想なお姉さんが、元気出してくださいねと声をかけてくれて、ああ、やっぱり夢じゃなかったのかと、また泣き、帰路に着いた。
家に着いてからも、なんだか、どうしたらいいかわからなくて、とりあえずブログのコメント欄やツイッターをぼんやり見ていた。コメント欄やツイッターには、引退と明言はしてなかったけど、彼は引退するのだと思っている人もたくさんいた。
「今までありがとう」
「これからの人生も応援してます」
「上鶴さんが幸せなら私も幸せです」
「ずっと大好きです」
たしか、こんな感じの優しい言葉がたくさんたくさん贈られてた。私は冗談じゃない、と思った。
ほんの1年前、自分はいつも舞台の上にいるから、仕事などで来れないときがあっても大丈夫と言ってくれた。ファンが喜んでくれるだろう発表を控えていると言っていた。なのに、なんでこんなことになったのだろうと何度も繰り返し思った。冗談じゃない。なんなんだ、この状況は、と。
私達ファンと俳優を繋ぐものは、とっても細い縁だ。俳優が舞台の上に立ってくれないと、私達は一目姿を見ることもできない。私達が客席に座らないと、彼らの俳優という仕事は成り立たない。お互いがお互いに求めるものが同じである時だけ繋がっていられる。だけど、どちらかが他のものを選んだら、簡単にこの縁は切れてしまう。私達が他の誰かや他の何かを選んだら、彼らがその職業を続ける意義を失ったら、推しとファンという関係は終わってしまう。
上鶴くんは他の職業に意義を見つけたのかもしれないと思った。その事実を受け入れて、なんなのかわかりもしない彼の第二の人生応援するのがファンというものなのかもしれないと思った。でも、できなかった。ファンだからできなかった。何年間もかけて、一生懸命繋がってきた縁を切りたくなかった。なんとか繋ぎ止めることはできないかと思って、退社までの残りの25日間、手紙を書き、ブログにコメントを入れて、ゲスブにメッセージを書き込んだけれど、何かを変えることなんてできず、2年前のクリスマス、12/25の23:59を過ぎた瞬間にあっさり公式ブログも公式サイトのプロフィール欄も消え去った。なにもなくなった。私の人生を賭けて応援したいと思っていた人は、私の目の前から消えてしまった。
この2年の間にD2もいっぱい事務所を辞めていって、だけど辞めたあともツイッターとかで姿を見せているのを見ると、なんとも言えない気持ちになった。それって、みんなやっぱりあの世界にいた頃を忘れられないから姿を見せるんだと思ったから。でも上鶴くんは一向に姿を見せてくれない。私は上鶴くんのファンになってから、ずっと人生が楽しくて、次の役をいつも楽しみにしていて、客席にいる間幸せだったけど、上鶴くんはそんなに簡単に舞台から降りれるくらいのものだったのだろうか。
そんなことを思ってしまうのはひとつだけ心残りがあるからだ。上鶴くんは16人揃ってD2として何かを成し遂げることに意義を持っていて、特に辞める1年前くらいには、全員でD2LIVEをやりたいと繰り返していた。そして、珍しくファンの声なら事務所を動かせるのだと、ファンを頼りにしているようなことを言っていた。プレゼントのおねだりもクレクレもせず、ホストちゃんでもラブを要求したことがなかった彼が。人気の子との写メをあげるのはアクセス数稼ぐみたいだと厭うような彼が。ファンの人から事務所にD2LIVEの開催を訴えてほしいとお願いしたのである。だけど、開催されることはなく、D2はD-BOYSに吸収合併されてしまった。何もしてあげらなかった。私は無力だった。もし、16人でD2LIVEができていたら、D2はD2として残されたかもしれない。もし、D2がD2のままだったら、上鶴くんはD2の一員としてなら、ずっといてくれたかもしれない。たらればでしかないけれど、そう思ってしまうことがあるのだ。
本当は今すぐに帰ってきてほしいと思っているし、このまま二度と会えないなんて本当に嫌だ。だけど、私の上鶴くんの1番好きなところは、誰にも流されず、自分がこうだと思うところを貫くところだから、人気絶頂期に舞台から降りて、自分の意思で他の世界に飛び込んだならそれはそれでかっこいいと思うし、さすが上鶴徹だとも思う。だけど、私は役者の上鶴徹が本当に本当に大好きだから、唯一無二だと思っているから、もしまた再び舞台の上に立つことを選んでくれるのなら、これ以上の喜びはないというくらい、嬉しい。私は、彼はどんな役柄でも、現実にいそうな共感を持てるキャラクターに変えられる素晴らしい役者だと思っているし、上鶴くんにに演じられるのを待っている役がたくさんあるはずだと思っている。演じてほしい役もたくさんある。
だから、私は上鶴くんがよく使っていたこの言葉だけを頼りに待ち続けたいと思う。だって、それしかできないから。
「またいつか、板の上で会いましょう」
最後のファンへのメッセージは、
「自分の大好きなD2なら夢を追い続け、みなさんにいい景色を見せてくれると思います」
だったけれど、私の夢はいつだって、とおるくんの歩く道の先にあって、どんな作品でもとおるくんが見せてくれるものがいい景色で、どんなポジションにいたってとおるくんの立つ場所がセンターなんだよ。それだけは、知っていてほしい。私は上鶴徹のファンなんだよ。